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【アーユルヴェーダ・ドーシャ別】おすすめの運動法とポイントを解説

ヨガ
ドーシャ

運動健康・美容・アンチエイジングに欠かせないというのは、今となっては当たり前のことですが、アーユルヴェーダでは5,000年前に、すでにその重要性を説いていました。

そこで今回は、アーユルヴェーダが古代から唱えていた運動する目的身体に与える効果を解説すると共に、人間にとって最適とされる運動方法を解説していきます。
また、ヴァータ・ピッタ・カパそれぞれのドーシャに合った運動の種類や、気をつけるべきポイントなどもご紹介します。

流行りの運動方法に囚われず、自身の体質・体調に合った運動習慣を身につけて、いつまでも健康に美しく幸せに過ごしましょう!

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目次
■アーユルヴェーダが教えてくれる運動の目的とは?
■アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法①:すべてのドーシャタイプ
■アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法②:ヴァータタイプ
■アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法③:ピッタタイプ
■アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法④:カパタイプ
■まとめ

アーユルヴェーダが教えてくれる運動の目的とは?

アーユルヴェーダの教典であるチャラカ・サンヒターによると、“強靭さを目的とし、力を増大させる、好ましい身体的振舞が体操(ヴィヤ-ヤーマ)”つまり“運動”だということで、“それを適度に行うのが良い”とされています。

また、マッサージを受けることも“消極的な運動”に含まれ、生理的な効果を与えてくれるとしておすすめされています。

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●運動することで得られること

アーユルヴェーダでは、運動することで下記のような効果が得られるとされています。
・身体の軽快さ
・仕事のしやすさ
・持久力
・苦痛に耐える力
・病素を滅すること
・消化の火(アグニ)の増加

中でもアグニ(消化の火)のへの影響は重要です。
アグニが増加がすると消化力が上がり、食べたものの消化・代謝・吸収能力が上がり、細胞まで生き生きしてきます。
このように、身体の両方を能動的に働かせられるは、運動以外にないと言えます。

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●運動は体力の半分ぐらいが目安

どんなに運動が健康やアンチエイジングに良いと言っても、やり過ぎはよくありません。
最近は健康意識の高い方が増えてきて、筋トレやランニングなど比較的激しい運動が人気ですが、アーユルヴェーダでは、その人の体力の半分ぐらいの運動量が最適だとされています。

目安としては、額や背中などにうっすらとをかいたり、口で息をする程度です。
例えば、息が上がって動けなくなったり、動悸が激しくなったり、筋肉が痙攣したりするのはやりすぎです。

運動のやり過ぎは、ヴァータエネルギーを過剰にし、健康どころか、疲労感が溜まったり心が不安定な状態になったりと、返って悪化させてしまいます。
また、現代科学においても、運動をしすぎることで、身体の中の活性酸素が増えてエイジングを促進してしまうということが証明されています。

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●運動を控えた方が良い人

運動はすべての人が行わなければならないものではありません。
アーユルヴェーダでは、下記のような人は運動を控えた方が良いとされています。
・過度の運動・重荷・旅行・労働によって痩せ過ぎた人
・怒り・悲しみ・恐れ・心労によって疲れた人

また、どの様な人であっても、下記のタイミングには運動を控えたほうが良いとされています。
・風にさらされた時
・空腹な時
・喉の渇いている時

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アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法①:すべてのドーシャタイプ

ここからは、アーユルヴェーダの考え方に基づいて最適な運動法についてご紹介していきます。
実際、最適な運動の種類・量・方法というのは本来人によって異なるのですが、すべての人に共通することもありますし、ドーシャタイプ毎にも傾向があります。

※自身のドーシャを知りたい方は、こちらの無料診断ツールをご利用ください。

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●すべてのドーシャタイプにおすすめの運動

・ヨガ
・ウォーキング
(・水泳)
※水泳は身体を冷やすので、ヴァータやカパタイプの人はアフターケアが大切です。

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●すべてのドーシャタイプが運動する時に気をつけること

1)食事の直前または直後は運動しない
食事の前後に運動することで、エネルギーがそちらに使われてしまい、食べものを消化する火(アグニ)を減らしてしまうからです。
消化力をベストに保つには、食事の30分前食後1~2時間は運動しないようにしましょう。
ただし、ゆっくりとした速度で歩く程度であればOKで、むしろ食後15分ほどゆっくり散歩をするのは消化を助けると言われています。

2)日没後は運動しない
アーユルヴェーダでは、日没後に運動することを勧めていません。
夜は寝る準備をする時間だからです。

これは現代的にいうと、自律神経のバランスを整えるための教えと考えられます。
夜良い眠りにつくためには、副交感神経を優位にしたいところですが、運動してしまうことで逆に交感神経が優位になって眠気を妨げてしまう可能性があります。

ただ、人によっては仕事の後運動をする方もいると思います。
個人的には、日没後でも、夕方の時間帯であったり、激しすぎない運動であれば行って問題ないと思います。

3)太陽が照りつける暑い日は運動しない
アーユルヴェーダでは、強い日差しは、ピッタドーシャを増幅させると考えられています。
日差しの照りつける中で運動をすると、必要以上に体温上昇したり、心臓などの循環器系に負担を与えたり、に刺激を与えたりしてしまいます。

そのような日は、早朝や太陽など日が強くなく比較的涼しい時間帯に運動をするようにしましょう。
また、帽子・サングラスなどで日除け対策を取ることや、運動後にクールダウンをしっかり行うことが大切です。

4)風が強い日や極寒の日は運動しない
アーユルヴェーダでは、風の強い日はヴァータを増幅させると考えられています。
風によってヴァータが増幅すると、注意力が散漫になり運動に集中できないどころか怪我をしてしまう可能性もあります。

本来はリラックスしたり気持ちを整理したりするために行う散歩も、かえって心を不安定にしてしまうので、風の強い日はできれば控えるのがおすすめです。
また極寒の日は、ヴァータだけでなくカパも増幅します。
冬、外で運動しなければならない時は、身体を冷やさないように十分に着込むこと、また、寒く湿った空気で呼吸器を傷めないように、マスクや耳あてなどで防寒することが大切です。

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アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法②:ヴァータタイプ

風や空といった元素を持ち、バタバタと動き過ぎてしまうヴァータは、軽い運動を毎日習慣的に行うのがおすすめです。

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●ヴァータタイプにおすすめの運動

・ヨガ
・リズミカルなダンス
・ウォーキング
・短いハイキング
・軽いサイクリング

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●ヴァータタイプの人が運動する時に気をつけること

ヴァータタイプの人は、他のドーシャと比較して最も体力が無く疲れやすい傾向があります。
にも関わらず、速いランニングやボクシングといった、単独で行う運動量の多いものに惹かれやすいので、熱中しすぎないように注意しましょう。
また運動を長時間続けすぎると、関節に障害を与える可能性もありますので、こちらも注意が必要です。

聴覚と結びつきが強いヴァータは、音楽をかけて身体を動かすのもおすすめ、リラックスできる空間を確保したり、仲間を作ったりと楽しく身体を動かすことでバランスが整えることができます。

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アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法③:ピッタタイプ

火や水といった元素を持ち、勝負に執着しやすいピッタは、涼しい環境の中で達成感を得られる運動を楽しむのがおすすめです。

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●ピッタタイプにおすすめの運動

・ヨガ
・スキー
・ウォーキング
・ジョギング
・登山
・水泳

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●ピッタタイプの人が運動する時に気をつけること

ピッタタイプの人は、他のドーシャと比較して中ぐらいの体力で、ストイックになりすぎる傾向があります。
ウェイトトレイニングをはじめとした最近の激しい運動は、ピッタを過剰にしやすいので注意が必要です。
また、フットボールやバスケットボール、テニスといった勝ち負けのある運動に惹かれる傾向も見られますが、これらもやはり競争に執着したりで考えすぎたりしてピッタをかえって増やしてしまいますので、日常的な運動としてはあまりおすすめできません。

視覚と結びつきが強いピッタは、に囲まれた森の中を散歩するのがおすすめ、また、マリンスポーツやウインタースポーツなどもピッタの熱を冷ましてくれるので良いのですが、日除け対策を忘れないようにしましょう。

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アーユルヴェーダドーシャ別最適な運動法④:カパタイプ

水と土といった元素を持ち、動くことが億劫になりやすいカパは、血流や新陳代謝の上がる運動習慣になるまで続けるのがおすすめです。

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●カパタイプにおすすめの運動

・ヨガ
・ウェイトトレーニング
・ランニング
・スカッシュ
・ボート
・ダンス

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●カパタイプの人が運動する時に気をつけること

カパタイプの人は、他のドーシャと比較して最も体力がありますが、運動は好まない傾向があります。
しかし、一度習慣になると継続性が高いので、最初はいやいやかもしれませんが頑張って続けてみましょう。
そうすることで運動を長時間続けられるスタミナがつき、強い身体安定性を得てバランスを整えることができます。

嗅覚と結びつきが強いカパは、ローズマリーパチュリといった心身が活性化するようなアロマを香らせながら運動するのも効果的です。

※カパタイプにおすすめのアロマについては、こちら詳しくご紹介しています。
「【アーユルヴェーダアロマテラピー】アロマでカパを調整する方法」

ウェイトトレーニングは、血流がよくなる上習慣化しやすいので特におすすめ、また冬は身体を冷やさないように室内での運動が良いでしょう。

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まとめ

今回は、アーユルヴェーダが考える運動の目的・量・控えるべき人を解説すると共に、アーユルヴェーダドーシャ別におすすめの運動法や気をつけるべきポイントなどをご紹介しました。

●アーユルヴェーダでは、運動することで身体を全体的に強くすると考えられています。特に消化の火(アグニ)を活性化する効果は大切です。
●アーユルヴェーダでは、体力の半分程度の運動が勧められており、またすべての人が運動するべきというわけでなく、状況やタイミングによって控えた方が良い人がいるという考え方です。
●アーユルヴェーダではヨガ・ウォーキング・水泳がすべての人に最適な運動とされています。
また、食事の前後、日没後、太陽の日が強い火、風強い日は控えた方がよいとされています。
●ヴァータタイプの人は、熱中し過ぎに注意して軽い運動を毎日適度に行うのが良いでしょう。
●ピッタタイプの人は、競争したり頭を使ったりする運動を控えて、身体を冷やすような運動を自然環境の中で行うのがよいでしょう。
●カパタイプの人は、運動を習慣にすることを心がけて、血流や体内循環が活性化するような運動を行うのがよいでしょう。

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