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夏によく起こる4つの心の不調とアーユルヴェーダに基づいたセルフケア法

マインドケア
テージャス ドーシャ 鎮静

アーユルヴェーダでは、夏はピッタのエネルギーが増えやすい季節だと言われています。

ピッタは、の元素で構成されていて、消化変換の働きを担います。
ピッタのバランスが上手く取れている時には、日々起こる様々な出来事を消化したり、それらを自分の強みに変換したりして、“テージャス”と呼ばれる美しい輝きに変えることができるのですが、ピッタが増えすぎてしまうと、熱が上がり過ぎたり、消化不良を起こしたりして様々な不調をもたらすことになります。

※ピッタについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
「アーユルヴェーダにおけるドーシャの一つ“ピッタ”について徹底解説!」

そこで今回は、多くの人が夏に起こりやすい心の不調を4つピックアップすると同時に、それをアーユルヴェーダの考え方に基づいて解説し、改善するためセルフケア方法をご紹介します。
“心の揺れ”はすべての人に起こるものですし、ちょっとした工夫でその揺れを静めることもできます。

この夏を楽しく過ごしたい!とお考えの方は、ぜひチェックしてみてください!

※マインドだけでなく、夏のライフスタイル全体を知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
「【アーユルヴェーダライフスタイル】暑い夏を快適に健康に過ごす知恵」

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目次
■ピッタが増える夏のマインドケア:イライラを解消する方法
■ピッタが増える夏のマインドケア:競争心を調整する方法
■ピッタが増える夏のマインドケア:批判的な思考を和らげる方法
■ピッタが増える夏のマインドケア:過度な意欲を抑制する方法
■まとめ

ピッタが増える夏のマインドケア:イライラを解消する方法

ピッタのエネルギーが増えたとき、最もよくあるネガティブな心の傾向は“イライラ”です。
夏になると、なぜかイライラする、暑くてイライラする、他人・家族にイライラするということが増えませんか?
子供が外で泣いていたり無理を言っていたりするのを見かけるのも、夏が多いような気がします。

これは、あなたが短気なわけでも子供がワガママなわけでもなくて、アーユルヴェーダの理論に基づいて言うと、ただただ“ピッタが増えているから”というだけで誰にでも起こることです。

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●イライラをもたらすピッタの“熱”

ピッタには、熱性という性質があります。
この熱が身体の中で増え、その熱が上昇していくと、イライラした感情をもたらします。
怒ることを“頭に来る!”とか、“頭から蒸気が出ている”なんて言いますよね。
まさにあれはピッタが増えたことによる現象といえます。

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●ピッタ性のイライラを解消するアーユルヴェーダケア法

ピッタによるイライラを解消する上で、最も効果的なのは“冷やすこと”です。
具体的には、冷たいものを食べたり飲んだりする、涼しい場所に行く、手首足首などを冷やすなど、物理的に冷やすのがおすすめです。
反対に、炎天下の外にいたり、辛いものなどを食べたりしていたら、体の熱が上がってイライラがますます増幅していってしまいます。
イライラしていることに気づいたら、まずは動きを止めて身体を冷やす、これだけである程度冷静を取り戻すことができるはずです。

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ピッタが増える夏のマインドケア:競争心を調整する方法

夏になるとどうもスポーツがしたくなる、ギャンブルがしたくなる・・・それは、ピッタが増えているからかもしれません。

スポーツもギャンブルも楽しむ程度であればまったく問題ないのですが、ピッタが増えすぎてしまうと、競争心が煽られて、勝つことに執着したり、思わぬ失敗をしてしまったりすることもありますので注意が必要です。

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●過度な競争心をもたらすピッタの“火と油”

ピッタを構成する五元素の一つは“火”、そして性質の一つに“微油性”があります。
微油性というのは、夏に皮脂が出やすくかったりお肌がつやつやしやすかったりすることからも、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?

さて、この“火”と“油”が混ざると、火が燃え上がってしまいますよね?
この組み合わせが過剰な競争心を煽る要因となっているのかもしれません。

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●ピッタ性の過度な競争心を調整するアーユルヴェーダケア法

競争心も、適度であればその人を輝かせたり自信をもたらしたりするので良いものだと思います。
しかし、過度になると反対にエネルギーを消耗させてしまうので調整が必要です。

過度な競争心を調整する上でおすすめしたいのは、“水”を生活に取り入れることです。
水を飲むということだけでなく、海・川・プールなどで水に浸かったり、水の音を聞いたりするだけでも、心は調整することができます。

ただ注意したいのは、水を飲みすぎないこと、ピッタの第2元素が水ですので、身体に入れすぎると、消化力を落としてしまいます。
特に、食事中の水のとりすぎは禁物、自身の消化力を観察しながら取り入れるようにしましょう。
また同じ水でもアルコールは、返って体温を上げて競争心を煽ってしまうので控えめにしましょう。

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ピッタが増える夏のマインドケア:批判的な思考を和らげる方法

なぜか人に対して批判的になってしまう、人に対してキツイ言葉を言ってしまう・・・
このようなことが夏に多くなりませんか。
人によってはそれを後で思い返して、自己嫌悪に陥ってしまうこともあると思います。
アーユルヴェーダのエネルギー理論で考えると、それもピッタが過剰になっているからであって、あなたが“冷たい人”というわけではないんです。

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●批判的な思考を煽るピッタの“鋭性”

ピッタの性質の一つに“鋭性”があります。
鋭性とは、読んで字のごとく尖る、心も尖ることがあります。

鋭性も、良い方向に働くと、無駄を無くしてその人にシャープさをもたらし、いわゆる“キレッキレ”にしてくれるのでここぞという時には役立ちます。
また別の見方をすると、頭がよく働いて改善すべき課題を発見するきっかけになるとも言えます。

しかし、それが過剰になったり常に鋭かったりすると、人を見下したり人間関係を壊したりする原因となります。
必要な時にシャープな自分になる、そのようなコントロールができるのが理想ですね。

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●ピッタ性の批判的な思考を和らげるアーユルヴェーダケア法

ピッタがもたらす心の棘を抜く方法、おすすめしたいのは、自分の目につくところに鋭利なものを置かないことです。

アーユルヴェーダでは、反対のものがその性質をバランスすると考えます。
つまり、鋭性を和らげるには、鈍性を取り入れること、角の尖っていないもの、丸いもの、柔らかいものを自分の周りに置くことのがよいでしょう。
特に、ピッタは視覚に関係しているので目に見えるものに鈍性を取り入れるのが効果的です。
また、ファッションにおいても、薄ピンクや緑、スカイブルーなど、淡い色のものを身につけるのも、心の柔軟性を高めることに繋がります。

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ピッタが増える夏のマインドケア:過度な意欲を抑制する方法

夏になるとアクティブになったり、なにか新しいことに挑戦したくなる・・・という方、多いのではないでしょうか。
アーユルヴェーダの視点で考えると、これはピッタエネルギーがプラスに働き、勇気・知識欲・知性といった要素をもたらしている状態です。
しかしこれが過剰になると、心のバランスを崩し、エネルギーを消耗して疲労感が溜まったり、高まったエネルギーが変換できず、間違った方向に爆発させたりしてしまいます。

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●過度な意欲を煽るピッタの“軽性”

必要以上の意欲を煽っているのは、ピッタの中の“軽性”という性質かもしれません。
熱と鋭さを兼ね備えたピッタのエネルギーに軽さが加わると、あらゆることが上手くいくように感じるかもしれません。

実際、ピッタの良いエネルギーを表すテージャスは、幸福をもたらすもので思い描いたことが実現したり成功したりする可能性を高める一方、地に足がついておらず、気づかない間に幻想を見ていたという可能性もあります。

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●ピッタの過度な意欲を抑制するアーユルヴェーダケア法

欲深くなりすぎないためには“鎮静”を意識して生活することが大切です。
具体的には、快適な環境で休息をとること、瞑想呼吸法を行って自律神経を整えることなどがあります。
アーユルヴェーダでは、通常昼寝は推奨されていませんが、夏、体力が消耗したときなどは、昼間の軽い睡眠(座ったままなど)は心身の回復によいとされています。

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まとめ

今回は、夏のピッタエネルギーがもたらす、4つの心の不調とアーユルヴェーダに基づいたその解消法を解説しました。

●ピッタの熱性という性質によって起こるイライラは、身体を冷やすことで改善されます。
●ピッタの火という元素と微油性という性質が合わさることで起こる過剰な競争心は、水で鎮静させるのがおすすめです。
●ピッタの鋭性という性質がもたらす批判的な思考は、丸みのあるものを自分の周りに置くことや淡い色のファッションを身につけることでコントロールできます。
●ピッタの熱性・鋭性・軽性という性質が組み合わさることでもたらされる過度な意欲は、鎮静を意識した生活を送ることでバランスをとることができます。

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