普段の生活の中で簡単にできる!アーユルヴェーダ式6つのプチデトックス法
最近ファスティングが流行っていますね。
身体の中に停滞してしまった老廃物を排出したり代謝を高めたりできるとあって、試してみたいという方も多いようです。
しかし、よく紹介されているファスティングは少なくとも3日以上、準備や事後調整なども合わせると1週間近い時間がかかるため、スケジュール調整をするのがなかなか難しいです。
また、初めての人にとっては“途中で体調が悪くなってしまったらどうしよう…”とか“急に食事を抜いたらお腹が空きすぎて結局どか食いしてしないそう…”などと不安要因もあります。
そこで今回は、本格的なファスティングは難しいという方向けに、アーユルヴェーダ式のプチデトックス法をご紹介したいと思います。
普通通りの生活を続けながら、簡単にできる方法ばかりですので、ぜひお気軽にチャレンジしてみてください!
アーユルヴェーダ式デトックスとは?
アーユルヴェーダの本格的なデトックスは「パンチャカルマ」といって浄化療法の一つです。
アーユルヴェーダ医師や専門の施術師と共に行う必要があり、スリランカやインドにある専門のトリートメント施設で1週間以上かけて行われます。
●パンチャカルマの簡単な流れ
パンチャカルマを行う際は、まず最初にアーユルヴェーダ医師の診察を受けて、その人の心身の状態に合わせた処置方法が決められます。
その際には、パンチャカルマの内容だけでなく、療養中のお食事の摂り方や内容、生活の仕方までカスタマイズされるそうです。
パンチャカルマには前処置・中心処置・後処置があり、2人の施術師がオイルや薬草やギーなどを使って
身体の外から中からとアプローチし、体内に固まってしまった毒素までデトックスしていってくれます。
●普段の生活の中でできるプレデトックス?
パンチャカルマを受ける前には、プレデトックスとなるアーマパンチャナを行います。
アーマパンチャナとは、簡単に言うと、最近生成されたアーマを熟成させて取り除くというもので、本格的なデトックスの前に行われます。
つまり、新しい毒素・まだ固定化されていない毒素であれば、本格的なデトックスをしなくても取り除けるということですね。
アーマパーチャナは、パンチャカルマと比較すると手軽なものが多く、普段の生活を大きく変えることなく行える方法がたくさんありますので、デトックスしたいけど、ファスティングはちょっとハードルが高いとお考えの方は、ぜひプチデトックスとして試してみてください!
簡単にできるプチデトックス法①:白湯
白湯は、ヴァータ・ピッタ・カパすべてのドーシャを整えてくれる最高のドリンクです。毎日摂るのがオススメですが、デトックス中は特に積極的に取り入れていきたいです。
火のエネルギーが消化力を上げてくれると言われています。
また、尿量を増やして毒素を排出しやすくできるというメリットもあります。
通常は、朝起きて最初に飲むドリンクとしてオススメされていますが、デトックス期間中は1日を通して1500mlほど取り入れてみてください。
毎回作るのは大変ですので、多めに作って保温ポットで保存しておくのがオススメです。
(ただし、冷えてしまったものは飲まないようにしましょう)
無味な白湯に飽きてしまう人は、白湯に生姜汁とレモンを加えて味変するのもオススメです。
簡単にできるプチデトックス法②:食事
お好きなタイミングで連続3日ぐらいをデトックス期間中と定めて、その間は食事の量を減らしてみるというのも一つの方法です。
断食するのではなく、腹5分目で止めるようにしておくという感じです。
これだけでも、消化代謝が休まり、基礎代謝が活発になるのでデトックスにも繋がります。
特に、朝食と夕食を減らしてみましょう。
また食事の内容も、野菜ジュース、野菜スープ、お粥など消化に良い献立にしましょう。
動物性脂肪は胃腸に負担がかかるので、控えるようにしましょう。
ヴァータの人は、乾燥しやすくなる可能性があるので、亜麻仁オイルを毎日小さじ1飲むなど、オイルを摂り入れるのがおすすめです。
簡単にできるプチデトックス法③:薬草
食事にデトックス効果が期待できる薬草取り入れるのもオススメです。
薬草といっても特別なものでなく「生姜」です。
生姜は消化力をアップさせる力があります。
スライスした生姜に塩とレモンをふりかけたものを毎食前に摂ってみましょう。
ヴァータが乱れた冷え性の人は、生姜スライスを5~10分煮出したものを飲むと良いです。
肝機能は弱まっている人は、そこにターメリックを少し加えてみてください。
生姜を温めることでショウガオールという成分が増えて、血流促進などの効果を発揮します。
簡単にできるプチデトックス法④:入浴
毎日湯船に浸かるのが難しいという方でも、週に3日であれば可能なのではないでしょうか。
入浴中は副交感神経が活発になり、消化の働きを鈍らせるため、食後2時間は空けてから入るようにしましょう
シャワーは38~39℃、湯船は~40℃(20分以内)がお肌のバリア機能を壊さず温まることができる温度だと言われています。
入浴は全身の血流を良くすると共に、ストレス緩和に効果があるβエンドルフィンや、幸せホルモンと言われるセロトニンの脳内分泌が活発になります。
これは、アーユルヴェーダというより個人的にですが、湯船にはバスミルクかバスソルトを入れるのがオススメです。
水道水に含まれる塩素を緩和できると共に、種類によってはお肌の潤い効果も期待できます。
簡単にできるプチデトックス法⑤:ヨガ
ヨガはデトックスを促進させるのでぜひ毎日行って欲しいです。
体調が悪くなければ、太陽礼拝や英雄のポーズなどダイナミックな動きも取り入れて、心身ともにデトックスしていきましょう。
極端に空腹を感じている時は無理をせず、陰ヨガやストレッチなどリラックスできるポーズや内容をチョイスしましょう。
一方激しいワークアウトはいつ何時にもあまりオススメしませんが、デトックス中は特にオススメしません。
“激しいワークアウト”の定義は、運動中または運動後に「息が切れている」「呼吸が乱れている」状態です。
激しい運動は、ヴァータやピッタを悪化させると共に、酸素を摂りすぎてエイジングが進むと言われています。
簡単にできるプチデトックス法⑥:オイルマッサージ
アーユルヴェーダの本格的な浄化療法パンチャカルマでも、オイルは重要な役割を果たしており、マッサージにも内服にも使われます。
自分で行う場合にはマッサージで取り入れるのがオススメ、経皮吸収されたオイルが体内の毒素を取り除いてくれると言われています。
オススメはセサミオイルですが、体質的に合わないという方は、ホホバオイルなどご自分が普段使っているものでOKです。
デトックス期間中は毎日全身をオイルマッサージするようにしてみましょう。
本来は、毒素が表面化していると言われている朝の時間帯にマッサージし、シャワーで洗い流すのが良いのですが、難しい場合は夜入浴前に行ってみてください。
まとめ
今回は、ファスティングが難しい方にオススメしたい、簡単なアーユルヴェーダ式デトックス法をご紹介しました。
●アーユルヴェーダの本格的な浄化療法に「パンチャカルマ」というものがあって、その前処置である「アーマパーチャナ」には、誰でも簡単にできる方法があります。
●いつもよりたくさん白湯を飲んで、火のエネルギーを高め毒素を流しだすこと
●食事を腹八分にして、基礎代謝を高めること
●生姜を取り入れて、消化力を高めること
●入浴で血流を良くすること
●体調に合わせて、ヨガで身体を動かすこと
●オイルマッサージで、体内にある毒素を取り除くこと