【アロマについてざっくり知りたい方向け】概要・効能・使い方を解説
アロマは、手軽に生活に取り入れることができ、現代人の疲れた心身を癒やす効果があるので、女性・男性問わずすべての方におすすめのライフツールです。
そこで今回は、アロマに初めて触れるという方や興味はあるけど使ったことがないという方向けに、アロマとはなんぞや?ということを、ざっくりと解説したいと思います!
心身の健康・美容にとても効果的!アロマとは?
アロマとは、「香り」「芳香」「香気(良い香り)」を意味し、植物の持つ香り凝縮成分である芳香物質を心身の健康や美容に活用することをアロマセラピーと言います。
アロマは、クレオパトラをはじめ、マリー・アントワネットやナポレオンなど、多くの偉人からも愛され日常生活に取り入れられてきました。
日本においても、お風呂に入れるゆずや、消臭・防虫効果のあるヒバ、クロモジなどが古くから香薬として使われてきました。
●アロマが心身に届く仕組み
アロマのリラックス効果や健康・美容効果が多くの人に認められている理由の一つは、臭覚の仕組みにあります。
味覚・聴覚・視覚・触覚は、感覚器官と脳までの距離が比較的長く、複数の神経を経ないと電気信号が脳に送られません。
しかし臭覚の場合は、鼻か脳までの距離が短く、仲介する神経も少ないため、電気信号がスピーディーに脳へ送られ、より早く心身へ働きかけることができます。
このスピード感こそがアロマの人気の秘密と言えるでしょう。
●アーユルヴェーダにおけるアロマの使い方
アーユルヴェーダでは、五感は5元素(地・水・火・風・空)を摂取する入り口であり、その使い方次第で病気になったり身体を強くしたりすると考えます。
中でも嗅覚は「地」のエネルギーと結びつきが強く、自分が心地よいと思う匂いを取り入れることで、心身の安定や構造を整えます。
一方、自分が不快に思う誤った匂いを取り入れ続けると、色々なことが不安定になります。
アーユルヴェーダでは、その時自分に必要なアロマは自身が一番分かっており、それを取り入れることが心身のバランスを整えると考えます。
アロマってどういいの?具体的な効能をご紹介
アロマ精油は、植物が外敵や環境から身を守ったり受粉を促したりするために、体内で自ら生成している成分であり、葉・枝・根・花・果実を圧縮したり蒸留したりすることで抽出できます。
植物の精油には独特の香りがあり、それが人の心身に様々な効能をもたらすことが分かっています。
●デトックス効果
アロマオイルには、芳香やマッサージオイルに取り入れることで、血行を促進したり利尿作用を与えたり、また心のモヤモヤを解消したりと、心身の老廃物を流してくれる効果があります。
特に、ブラックペッパーやジュニパーベリーなどが代表的です。
●やる気をアップさせる効果
アロマオイルには、芳香するだけで重だるい身体をスッキリさせて、仕事や家事などのモチベーションをアップさせてくれる効果があります。
特に、レモンやスイートオレンジなどの柑橘系やミントなどが代表的です。
●女性ホルモンを調整する効果
アロマオイルには、芳香したり、睡眠時に取り入れたりすることで、女性ホルモンのバランスを調整する効果があります。
これは、精油の香りが脳の視床下部に働き、内分泌系に影響を与えるためで、PMSや生理不順などの症状に対して、アロマテラピーを取り入れる婦人科もあるほどです。
特に、ローズ、ゼラニウム、イランイラン、フランキンセンスなどが代表的です。
●お肌をキレイにする効果
アロマオイルには、お肌の保湿やコラーゲン・ヒアルロン酸の産生促進、ニキビや炎症の鎮静といった、お肌をキレイにしてくれる効果が期待できます。
ラベンダーやローマンカモミール、ローズなどが代表的です。
アロマの簡単な使い方
アロマには、様々な使い方があります。
ここからは、誰でも簡単に生活の中に取り入れる方法をご紹介していきます。
●アロマフレグランス
アロマフレグランスとは、アロマオイルをティッシュに含ませたり、アロマストーンやデュフューザーなどに精油を直接落としたりして芳香を楽しむという方法です。
精油を希釈せずそのまま使うため、しっかり香り感じることができ、また効能もダイレクトに得ることができます。
●アロマスプレー
アロマスプレーは、好みのアロマオイルを無水エタノールと水で希釈して、スプレーして使うという方法です。
50mlのスプレーを作る場合、5mlの無水エタノールに3~20滴のアロマオイルを入れて混ぜ合わせ、45mlの水を加えて作ります。
アロマスプレーは、心身の調整はもちろんのこと、お掃除や除菌スプレー、洋服などの消臭(生地は選びましょう)として作ったり使ったりすることも可能です。
●アロマバス
アロマバスは、好みのアロマオイルを重曹やバスソルト、ハチミツなどで希釈して、お風呂でアロマを楽しむという方法です。
例えば重曹の場合、5mlの無水エタノールに1~5滴のアロマオイルを入れて混ぜ合わせ、大さじ2の重曹を加えて作ります。
お風呂にアロマを取り入れることでよりリラックス感が増し、良い睡眠へと身体を誘うことができます。ただし、肌刺激のあるものは使わないように注意が必要です。
●アロママッサージオイル
アロママッサージオイルは、好みのアロマをごま油やホホバ油、ひまわり油といったキャリアオイルで希釈して、全身のマッサージオイルとして使うという方法です。
ボディに使う場合、アロマオイルは1%以下が基本となりますので、キャリアオイル30mlに対して1~6滴のアロマオイルを混ぜ合わせます。
身体に塗布する前に、湯煎等でオイルを温めるのがおすすめです。
アロママッサージは、お肌に直接塗布されるため、その効能をダイレクトに届けることができ、選ぶ種類によっては美肌・ダイエット効果も期待できます。
代表的なアロマ一覧と簡単な選び方
アロマにはたくさんの種類がありどれを選べば良いか分からないという方も多いです。
また精油は金額も高いため、すべて揃えるというのが難しいものです。
精油の種類 | 効能 | おすすめの使い方 |
●ラベンダー | リラックス、免疫力が上がる、細胞活性化、抗炎症 | 芳香、吸引、バス、スキンケア、マッサージ |
●ローズ | 女性ホルモンのバランスを整える、リラックス | ルームスプレー、芳香、スキンケア |
●スイートオレンジ | 深い眠りとスッキリとした目覚め、お肌を滑らかにする | ルームスプレー、マッサージ |
●ゼラニウム | リラックス、不安感解消、女性ホルモンのバランスを整える | バス、吸入、スキンケア |
●ティートゥリー | 制菌 | クリーニング ※皮膚刺激に注意 |
●フランキンセンス | 呼吸器トラブルの緩和、抗菌、抗炎症、エイジングケア | 芳香、吸引、スキンケア |
●ペパーミント | 頭痛緩和、抗菌、眠気覚まし | ルームスプレー、吸引 ※皮膚刺激注意 |
●ローズマリー | 精神疲労回復、頭をスッキリさせる、集中力を高める | ルームスプレー、バス、スキンケア |
●グレープフルーツ | 活動的になる、集中力を高める | ルームスプレー、芳香 ※光毒性に注意 |
まとめ
今回は、初めてアロマに触れるという方向けにアロマの概要をまとめました。
●アロマとは、芳香の意味でアロマを使って心身を整えることをアロマテラピーと言います。
●アロマが人気な理由は、即効性にあります。
●アロマはアーユルヴェーダでも取り入れられています。
●アロマは、デトックス・やる気アップ・女性ホルモンの調整・美肌と言った効能が期待できます。
●アロマは、フレグランス・ルームスプレー・アロマバス・アロママッサージと言った方法で使うことができます。