アグニを上げるアーユルヴェーダの手作りサプリ“トリカトゥ”とは?
アーユルヴェーダには、普段からキッチンにある材料を使って身体の調子を整えるレシピがたくさんあります。
今回はその中でも、消化力(アグニ)※を高める効果が期待できる“トリカトゥ”をご紹介します。
食欲が沸かない時やエネルギーが停滞してなんとなく重だるい時などにぜひ試してみてください!
心も身体もシャキーンとします!
※アグニについては、こちらで詳しく解説しています。
「美容食材の吸収もUP!アーユルヴェーダアグニ(消化力)を調整する方法」
アーユルヴェーダにおける自然サプリの一つ“トリカトゥ”とは?
トリカトゥとは、アーユルヴェーダに記されている消化力(アグニ)を高めるミックススパイスの一つです。
トリは3、カトゥは辛味、3つの辛味をあわせたものがトリカトゥです。
●トリカトゥに含まれる3つのスパイス
トリカトゥには、ジンジャーパウダー・ヒバーチ(ヒハツ)・ブラックペッパーの3つのスパイスが含まれます。
ジンジャーは言わずとしれた万能食材で、消化力向上だけでなく、身体を温めたり、体内の炎症を鎮静させたり、インシュリン値を改善したりする効能が期待できます。
ヒバーチはあまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、ペッパーの一種です。
英名ではロングペッパー、沖縄では島胡椒と呼ばれており、エキゾチックな風味が特徴的です。
アーユルヴェーダでは、血管の老化を防ぐ、滋養強壮、糖尿病予防、呼吸器系の改善、便秘、脳の働きを良くするスパイスとして使われてきました。
ブラックペッパーは、消化液を分泌させたり、脂肪や老廃物を燃焼させたりといった身体のエネルギーを高めるスパイスとしてアーユルヴェーダで紹介されています。
また鼻炎や貧血にも良いとされています。
●トリカトゥの身体への効能
トリカトゥは、消化の火を燃えさせる効能があります。
消化力(アグニ)は、健康長寿を目指す上で最も大切な機能です。
どんなに素晴らしい食生活を送っていても、アグニが弱っていると栄養素にならないどころか、毒素(アーマ)となって、身体の中に蓄積されてしまいます。
そしてこのアーマこそが、病気や老化をもたらす要因であるとアーユルヴェーダでは考えます。
この消化力を高めたり維持したりする方法の一つが、トリカトゥをはじめとした様々なスパイスやハーブです。
●トリカトゥの味
材料からも分かる通り、トリカトゥは辛味のスパイスです。
主に、ヴァータやカパの増加によって消化力が落ちている時に取り入れるのがおすすめです。
トリカトゥは、そのままでは辛すぎて食べられないので、ハチミツを混ぜるのがおすすめです。
ハチミツを混ぜると、甘味と辛味がミックスされてとても美味しく食べられます。
美味しすぎて食べすぎないように注意しましょう!
【アーユルヴェーダの知恵】一瞬でできるトリカトゥを使った美味しいレシピ
ここからは、超簡単にできるトリカトゥのなめ飴の作り方と食べ方をご紹介します。
●トリカトゥを使ったなめ飴の材料
・ショウガパウダー
・ヒバーチパウダー
・ブラックペッパー
※挽いているものでなく、ホールをその都度挽くタイプがオススメです。
・ハチミツ
●トリカトゥを使ったなめ飴の作り方
①ショウガ・ヒバーチ・ブラックペッパーを同量お皿に出します。
②その上にハチミツを少し垂らします。
③すべての材料をお皿の上でしっかり混ぜます。
完成です!
●トリカトゥを使ったなめ飴の食べ方
・なめ飴は、ハチミツを加えているとはいえ、かなり辛味の刺激がありますので少しづつ試しましょう。少しでも十分アグニが燃えてきます。
・食べるタイミングは、食前でも食後でもよいのですが、個人的には食前がおすすめです。
食事の15分前ぐらいに食べると、消化力が高まって食事がより美味しく感じます!
トリカトゥをおすすめする時・しない時
ここからは、トリカトゥを食べた方がよい時と、控えた方がよい時をご紹介します。
●トリカトゥをおすすめする時
・身体が重だるい時
・消化力(アグニ)が低下している時
・身体が冷えている時
●トリカトゥをおすすめしない時
・食欲が高まっている時
・消化の火がしっかり燃えている時
・真夏