【アーユルヴェーダ ディナチャリア】忙しい朝でもできるショートルーティン♪
アーユルヴェーダが提唱しているディナチャリア(1日の過ごし方)はとても素晴らしく、健康・美容・長寿に良い習慣ばかりなのですが、残念ながらあまり広まっていません…
その理由は、毎日実践するのが大変だからじゃないかなぁと思います。
そこで今回は、ディナチャリアの中でも特にルーティンの多い朝の過ごし方について、忙しい時でも実践可能、且つ健康・美容に効果が期待できる“ショートバージョン”をご紹介します!
17項目もある!アーユルヴェーダディナチャリア“朝の全ルーティン”一覧
アーユルヴェーダでは、朝は1日の始まりという大事な時です。
充実した1日を過ごすための準備とともに、寝ている間に出ていたアーマ(毒素)を取り除くことも必要なため、やるべきことがたくさんあります。
朝のディナチャリアを一覧にすると下記のようになります。
①朝の目覚め
②脈診をする
③カーテン・窓を開ける
④舌苔を取る
(⑤歯磨き)
⑥オイルうがい(オイルプリング)
⑦白湯を飲む
⑧排尿・排便
⑨鼻うがい(ジャラネティ)
⑩点鼻
⑪アビヤンガ
⑫入浴・シャワー
⑬朝ヨガ
⑭呼吸法
⑮瞑想
⑯朝の散歩
⑰朝食を摂る
各ルーティンの詳しい実践方法は、こちらで解説しています。
「自然の流れに乗った1日の過ごし方アーユルヴェーダ“ディナチャリア”とは?」
なんと17個もあります。。。
準備なども含めると全部終わるのに3時間以上はかかってしまいそうですね。
忙しい方必見!アーユルヴェーダディナチャリア“朝のショートルーティン”のススメ
“朝は全然時間がある”という方や“全部やりたい!”という方は、もちろんすべて行ってもらっても良いのですが、忙しい方にはショートルーティンがオススメです。
今回は、私が実践している朝のディナチャリアショートルーティンをご紹介します。私自身はこれが、毎日無理なく続けられて、健康・美容効能も感じられる方法です。
ただ実際は、その人のドーシャバランスや朝確保できる時間によって内容が変わると思いますので、ぜひ参考程度にご覧頂ければと思います!
●朝のショートルーティン基本の流れ
まず季節やドーシャバランスなどに関わらず、毎日行うルーティンは下記です。
①朝の目覚め
②脈診をする
③カーテン・窓を開ける
④舌苔を取る
(⑤歯磨き)
⑥白湯を飲む→暑い時期は常温水に切り替え
⑦排尿・排便
⑧朝ヨガ
⑨瞑想
⑩朝食を摂る
正式なディナチャリアの半分ぐらいですが、これだけでもやるとやらないとでは1日の快適さが大違いです。
かかる時間としては、通常のスキンケアやヘアメイクなどの時間をプラスしても1.5時間ぐらいです。
●季節やその日のドーシャバランスによって変わるディナチャリア
下記のルーティンについては、季節やその日のドーシャバランスによって、加えたりお休みしたりしています。
【オイルうがい(オイルプリング)】
<ルーティンに加える時>
・秋・冬や、口内の乾燥が気になる時、
・ヴァータが増えている時
・歯の黄ばみが気になる時、
・食いしばりによって、口内にミミズ腫れが出来ている時
<お休みする時>
・カパが増えている時
・夏
【鼻うがい(ジャラネティ)】
<ルーティンに加える時>
・鼻炎が気になる時
・花粉症の時期
・カパが増えている時
・頭がぼーっとしている時
<お休みする時>
・鼻の中が乾燥している時
・ヴァータが増えている時
【点鼻(オイル)】
※鼻うがいと逆になります。
<ルーティンに加える時>
・鼻の中が乾燥している時
・ヴァータが増えている時
<お休みする時>
・鼻炎が気になる時
・花粉症の時期
・カパが増えている時
・頭がぼーっとしている時
【呼吸法】
通常は、瞑想か呼吸法のどちらかにします。
瞑想が基本ですが、緊張している時や心が落ち着かない時は瞑想を呼吸法に変えることが多いです。
●特別な時にしか行わないディナチャリア
下記のルーティンについては、行う時間帯を変えたり必要な時しか行わなかったりします。
【アビヤンガ】
・オイルマッサージは、時間のある夜に行うことが多いです。
・身体が固まっていると感じた時は、首、足の裏、頭を簡単にマッサージすることもあります。
【入浴・シャワー】
・休日や旅行中の時しか行っていません。
・通常は夜にお風呂に入る習慣があるため、朝入ることはほぼありません。
【朝の散歩】
・休日や旅行中の時しか行っていません。
・毎日の仕事場への出勤を散歩代わりにしています。
朝のディナチャリアを楽しく続ける方法
朝に限らずですが、ディナチャリアを、大変あるいは苦痛だと感じながら行うのは帰って健康・美容によくありません。
1年間厳密にディナチャリアを実践したという方によると、あまりにもストイックに行っていると“人付き合いが難しくなる”そうで、その方も方法を変えたそうです。
ここからは、ディナチャリアを楽しく自然に続けるコツをご紹介します。
●“正しい方法”に囚われない
アーユルヴェーダの教典であるチャラカサンヒターでは、ディナチャリアの実践方法が詳細に記されているそうなのですが、それに囚われ過ぎる必要はありません。
様々な便利道具や文明の利器を利用して、自分にとってやりやすいと思う方法で行いましょう!
●毎日やらなくてもOK
ディナチャリアを、すべて毎日行う必要はありません。
先でご紹介した私のショートルーティンのように、できる時にできる方法で行うというのでまったく問題ないと思います。
毎日でなくても、続けるということが大事だと思います。
●効能が感じられるものだけ続ける
“何も効能が感じられないな”と思ったディナチャリアは省いても問題ありません。
それは自身にとって、今必要のない習慣なのだと思います。
ディナチャリアの知識だけ身につけておけば、興味を持った時や必要だと感じた時に取り入れてみることができます。
●パーフェクトヘルスは、パーフェクトじゃないルーティンで実現する
完璧を目指さないことが大切だと思います。
特に普段完璧主義の人は、すべてのルーティンを毎日こなそうとしてしまうかもしれません。
しかし、それはかえってピッタやカパのエネルギーを過剰にしてしまいます。
ドーシャバランスを保つためにも、柔軟に取り入れていくことを意識しましょう。