アーユルヴェーダを見出した瞑想の不思議!簡単にできる方法も伝授
“エネルギーが物質を作り、物質がエネルギーを作り出す”というのは、5000年前のアーユルヴェーダだけでなく、現代の物理学の世界でも実証されていることです。
それはつまり、心をがキレイになるとそれは自然と身体や精神の美しさへ繋がっていくということであり、アンチエイジングを考える上で心のケアは欠かせません。
今回は、心のケアを行う上でもっとも基本となる瞑想について、その魅力や得られる美容効果についてご紹介したいと思います。
また、始めて瞑想されるという方でも簡単にできる実践方法もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
瞑想はすごい!アーユルヴェーダを見出した神秘の精神世界
瞑想は「心の美容」を高める上で、最も大事で効果的な方法と言えます。
“瞑想って無になることだよね?私、瞑想しても無になれないんだよね”そう話す方が多いのですが、瞑想は無になることではないんです。
瞑想とは、今この瞬間に意識を集中させることです。
人間は、放っておくと頭の中でいつも何かを考えごとをしてしまいます
それは“昨日Aさんあんなこと言ってたな”とか“明日のプレゼン準備間に合うかな”とか、多くは過去か未来のことです。
休むことなく次々と頭を働かせ続けており止まることがありません。
しかし、瞑想を行い、過去や未来でなく、今この瞬間に意識を向けることで、心に隙間が生まれます。
その隙間こそ、自分を俯瞰で見る緩みとなり、安らぎや新しい感性の可能性を生み出すドアとなります。
この、“心に隙間を作る”ということはとても有意義なことです。
●アーユルヴェーダは僧侶が瞑想することで誕生した
生命の科学アーユルヴェーダは元々、ヒマラヤのりリシ(僧侶)が瞑想を行う中で見出したものだと言われています。
万物の成り立ちや不老長寿の方法が瞑想しただけで出来た…というのは、一見非現実的な感じがしますが、アーユルヴェーダで記されていることはどれも自然界の一員である私達の中にあること、
ゼロから作ったのではなく、自分自身の中にあるもの、自分自身の中で起こっていることに気づいたという方が正しい認識なんですね。
普段は、外部からの様々な影響によって曇っている生命の本質が、瞑想によってクリアになったと言えると思います。
アーユルヴェーダを見出したリシの話は極端な例ですが、瞑想はこのようなことを可能にするメンタル療法と言えるでしょう。
●瞑想が美容にもよいと言われる理由
瞑想は美容にもよい効果をもたらします。
…と言っても、瞑想することで急に痩せるなんてことはありません。
瞑想を終えて鏡をみてみたら、シミが消えていた‥なんてこともありません。
ただ、毎日真面目に瞑想を続けていると全身がキラキラし始めるんですね。
嘘みたいは話ですが、これは本当のことです。
アーユルヴェーダでは、心と身体はつながっていると考えます。
瞑想によって心がデトックスされると、身体が軽くなって背筋が伸びてきます。表情が明るくなって顔が上を向き、自然と光が指すようになります。
また、その人にまとっているオーラが輝いて、身体全体が生き生きとしてくるんですね。
そういった意味で、瞑想は高額なコスメや美容整形にも劣らないコスト0円の究極美容と言えるでしょう。
知ってなるほど!アーユルヴェーダで考える「心の仕組み」
心が揺れないという人はいないと思います。
人間の心は日々目まぐるしく変化していますし、どちらかというとストレスなどでマイナスの方へ触れることが多いと思います。
なぜこのような心の揺れが起こるでしょうか?
その仕組みを客観的に見ることができたら、少し楽になるかもしれません。
ここからは、アーユルヴェーダで考える心の仕組みを解説したいと思います。
●心のエネルギー「トリグナ」
アーユルヴェーダでは、人間の身体は3つのエネルギー(ヴァータ・ピッタ・カパ)でコントロールされているというエネルギー論が基本原則ですが、心も同じだと考えられています。
身体のエネルギーの総称が「トリドーシャ」であるのに対して、心のエネルギーの総称は「トリグナ」といいます。
ここからは3つのグナについて、簡単に解説していきます。
●「サットヴァ」
純粋性を表し、増えても病気にならないエネルギーです。
愛情や優しさ、正しい知性をもたらします。
●「ラジャス」
動性を表し、増加しすぎると活動的になりすぎたり、怒りっぽくなるエネルギーです。
増えすぎるとヴァータやピッタを増加させます。
●「タマス」
惰性を表し、増加しすぎると怠惰になり行動することが億劫になるエネルギーです。
増えすぎるとカパを増加させます。
アーユルヴェーダでは、このサットヴァ・ラジャス・タマスが増えたり減ったりすることで、人の心が揺れ動くと考えられているんですね。
●ストレスはメンタルアーマとして蓄積される
アーユルヴェーダでは、このラジャスやタマスが増えると、身体の中にメンタルアーマが溜まってしまうと考えられています。
アーマというのは=毒素のこと、身体の中に溜まる未消化物ですが、これはメンタルにも存在します。
納得できないこと、理不尽なこと、未達成なこと、過度な重圧などがあると心の中に毒素が溜まり、身体にも病気や老化を引き起こします。
●ストレスを解消するためにはメンタルアグニが大切
メンタルアーマを貯めないようにするにはどうすればよいのか?どうすればデトックスすることができるのか?
これは身体と同じで、アグニつまり消化力が必要なんですね。メンタルの消化力、つまりメンタルアグニを高めることが必要です。
メンタルアグニは、身体のアグニ同様食生活をはじめとした様々なライフスタイルや、ヨガなどの運動、マッサージによって高めることができますが、メンタルアグニにもっとも効果的なのが瞑想なのです。
初めて瞑想する方必見!いつでもどこでもできる「基本の瞑想法」
瞑想の方法は、ドーシャや時間帯、場所などによって様々な方法がありますが、今回は初めて瞑想を行うという方でも簡単にできる方法をご紹介します。
●基本の瞑想法
●瞑想を行う場所はどこでもOKなのですが、できれば、窓の近くが良いです。
●TVや音楽は消して、静かな環境を作ります。(家電等生活音はOKです)
●格好はパジャマでも洋服でも何も着ていなくてもOKです。
●楽な姿勢で座ります。迷う場合はあぐらがオススメです。横になっていてもOKですが、寝てしまわないように注意しましょう。
●両手は楽な場所に置いてOKです。迷う場合、あぐらの方は膝の上に、横になっている方は少し身体から離して側面に置いておきましょう。
●携帯等で3分タイマーをスタートさせます。
●一度静かに深呼吸をして、軽く眼を閉じます。
●自然呼吸を繰り返し、その吸う・吐くの動きに意識を向け続けます。
●途中で何か思いや考えが浮かんだら、もう一度ゆっくり呼吸へ意識を戻します。
●3分経ったら今日の瞑想はおしまいです。
●瞑想のポイント
・初めて瞑想を行う方は朝が最適、1日清々しい気持ちが続きます。
・1人の空間で行いましょう。
・瞑想中に、考えごとをしたり呼吸に集中できなくなっても、それをダメだとか失敗だと思わない、ジャッジしないということが最大のポイントです!
まとめ
今回は、心の美容ケア“瞑想”について、アーユルヴェーダとの関係性やその神秘の世界、そして実践方法をご紹介しました。
●ヒマラヤの僧侶は、瞑想によって自然と一体なることができアーユルヴェーダを見出したと言われている。
●瞑想は、心の成長や創造性を高めるだけでなく、人にキラキラしたオーラを持たしてくれる
●アーユルヴェーダでは、生きとし生けるものは、サットヴァ・ラジャス・タマスという3心のエネルギーを
持っていると考えており、その3つの心のエネルギーは「トリグナ」と言われる。
●ストレスといった心の毒素(=メンタルアーマ)を取り除くには、心の消化力(=メンタルアグニ)を
高める必要がある
●メンタルアグニを高める方法の一つが瞑想である。
●瞑想は、静かな場所で目を閉じて、3分間呼吸の集中することで実践できる