アーユルヴェーダで若返りの果実と言われている“アムラ”とは?
アムラという果実を知っていますか?
アムラは、アーユルヴェーダにおいて最も有名なハーブの一つで、美容・健康効能が高いと言われています。
今回は、このアムラの栄養素や驚くべきアンチエイジング効果、そして手軽な摂り入れ方などをまとめました。アムラは、どのアーユルヴェーダ・ドーシャも調整することができるといわれていますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください!
アーユルヴェーダの美容・健康ハーブ“アムラ”とは?
アムラとは、アーユルヴェーダにおける三大果実のひとつで、様々な美容・健康効能があるハーブの一つです。
三大果実の残り2つは「ハリタキ」と「ヒビタキ」で、アムラと3つ合わせて「トリファラ」といい、健康・美容サプリメントにもなっています。
アムラは特に、ビタミンCとポリフェノールが豊富で、インドでは若返りの果実ともいわれています。
アーマラキーと呼ばれることもあります。
日本名ではユカンとかマラッカノキとかアンマロクなどと言われています。
アムラは、インド、インドシナ、台湾、中国などに生息しています。
日本では、正倉院にある「種々薬帳」に記載されていたことから、日本では奈良時代には伝わっていたと考えられます。
ちなみに種々薬帳には「菴麻羅」と記されています。
●アムラはどんな味?
アムラは、透き通った黄緑色で、直径3cmほどの球型をしています。
一見金柑のように甘酸っぱそうでパクリと食べられそうに見えるのですが、実際食べてみると、甘みはなく、レモンを10倍ぐらい酸っぱくして少し苦味を加えたような味なので、生をそのまま食べるのは難しいです。
インドでは、生の実を潰したチャツネやマリネ、漬物、砂糖漬け、干してお茶にするなどして日常的に取り入れられているそうです。
果実が有名ですが、インドでは種や葉、木の幹や根すべてにおいて薬として利用されています。
日本では、アムラパウダーやパウダーをカプセル状にしたものが一般的です。
●アムラに含まれる栄養素
アムラには、様々な美容・健康の栄養素が含まれています。
最も代表的なのがビタミンCです。
アムラのビタミンCは、果実100gあたり約800mg以上含まれており、レモンの10倍、オレンジの20倍以上ともいわれています。
次に注目すべき栄養素はポリフェノールです。ポリフェノールはアンチエイジングに欠かせない栄養素ですが、アムラには赤ワインの30倍も含まれています。
さらに、コレステロールを低下させてくれるペクチンや、体内の酸化を防いでくれるβ-グルコガリンというタンニン成分なども含まれています。
アーユルヴェーダハーブ、アムラの美容・健康効果とは?
アムラを取り入れることで得られる美容・健康効能は本当にたくさんあります。
●美容効果
アムラの最も大きな美容効果は、アンチエイジングです。
アムラに含まれているビタミンCは加熱しても分解されず、老化の要因と言われている酸化や糖化を防ぐ力が強いと言われています。
また、ビタミンC特有のコラーゲンを生成する力や、メラニンの生成を抑える力も期待できます。
●髪への効果
アムラは、脱毛、白髪、フケなどを予防する効果が期待できると言われており、アーユルヴェーダでも、アムラの粉末を使ったシャンプーなどがあります。
●内蔵への効果
アムラは内蔵にも良い影響を与えます。
例えば消化器系においては、便秘・下痢の改善や胃酸過多の解消、肝臓にも効果的です。
また、身体の熱を下げる効果もあり、出血性の問題にも効果が期待できます。
さらに、呼吸器の不具合改善や記憶力向上、感覚器官の機能向上や痛風にも効きます。子宮を丈夫にする効果も期待できます。
アムラのアーユルヴェーダドーシャへの効能とは?
アムラは、ヴァータ・ピッタ・カパすべてのドーシャを調整する万能ハーブで、生まれつきの体質やその時の体調に関わらずいつでも取り入れられます。
●アムラのドーシャに対する具体的な働き
アムラの酸味は、増えすぎたヴァータを調整します。
アムラの甘みと冷性は、ピッタの熱を冷まし調整します。
酸味でありながら、ピッタを上げない例外的な食物だと言われています。
アムラの渋味と苦味は、カパを鎮静します。
●アーユルヴェーダ古典書の記述
古典書「チャラカ・サンヒター」の中で、アムラはアンチエイジングに効く食材として記載されています。
様々な内蔵に良いとわれていますが、特に血液組織・脂肪組織・生殖組織、筋肉組織のアンチエイジングに良いとされています。
また、目・脾臓・肝臓・肺を強くするとも言われています。
アムラの上手な摂り入れ方 摂取時のポイントや禁忌も解説
アムラは、酸味が強く苦味もあるのでそのまま食するのは難しい果実です。
取り入れ方としては下記のような方法がオススメです。
●アムラジュース
アムラの粉末3~6gにハチミツを入れて白湯で割って作るアムラジュースです。
甘酸っぱく美味しいです。
夏は、お水で割ってもよいです。
粉末は1日に6g程度にしましょう。
ターメリックを1振り入れるのもオススメです。
味はあまり変わりませんが、ターメリックの抗酸化作用や抗炎症作用がプラスされて、アンチエイジング効果を高めることができます。
●アムラのサプリメント
最も手軽に取り入れる方法としては、アムラのサプリメントがオススメです。
ECサイトなどでも手軽に購入することができます。
摂取量は、メーカーの指示に従うのが一番ですが、大体、1日に2粒が目安です。
●チャワンプラッシュ
アムラの酸味が苦手な方におすすめなのはチャワンプラッシュです。
チャワンプラッシュは、40種類以上のアーユルヴェーダハーブを混ぜて作られる、舐め飴のようなもので、その主成分がアムラとなってます。
チャワンプラッシュは、1日に小さじ1杯程度がおすすめです。
チャワンプラッシュの詳細は下記のブログでも詳しくご紹介しています。
「アーユルヴェーダの美味しい美容サプリ「チャワンプラッシュ」とは?」
●アムラシャンプー
アムラのヘアケア効果を感じたい方は、アムラシャンプーが良いそうです。
アムラパウダーを水で溶かして、トリートメントのように髪になじませて頭皮マッサージし、最後にしっかり洗い流します。
ただ、私自身はこの使い方をしたことがないため、効果や洗い上がり等は分かりません。
市販されているものシャンプーでは「ナチュラルコスモ」のものがオススメです。
こちらは私自身使ったことがあるのですが、アムラ以外にも、シシカイやヘナ、アワルといったアーユルヴェーダハーブも含まれている自然派の信頼できるシャンプーです。
●アムラの効果的な摂り入れ方
アムラは、48日間続けて12日間休むというサイクル3回続けると効果が見られると言われています。
また、アムラジュースやサプリメントの場合は、空腹時食前に飲むのがオススメです。
また、アムラサプリメントを飲む場合にはお水を一緒に飲みすぎないというのもポイントです。
シャンプーは通常のシャンプーと同じように、毎日手軽に使用できます。
●アムラを摂取する際の禁忌
生のアムラを酸味の強い果実と一緒に夜寝る前に摂らないようにしましょう。
アムラの購入方法
アムラは、生の果実については日本のスーパーではほとんど見ることがなく、インド食材専門スーパーなどでしか買えません。
サプリメントやパウダーについては、一部の自然食品系のスーパーかネットショップにて、手軽に購入可能です。
●アムラを取り扱っているネットショップ
・iherb
・いっちゃ
まとめ
今回は、最も有名なアーユルヴェーダハーブ、アムラについてまとめました。
●アムラは、アーユルヴェーダにおける三大果実のひとつであり、アンチエイジング効果のあるハーブだと言われています。
●アムラは酸味の強い果実で、ビタミンCやポリフェノールをはじめ、様々な栄養素が含まれていると言われています。
●アムラは、美肌効果、頭髪、内蔵組織によい影響を与えると言われています。
●アムラは、すべてのアーユルヴェーダドーシャをバランスする力があります。
●アムラは、パウダー、サプリ、シャンプーなどから取り入れることができます。