【心が軽くなるヨガ哲学】自分の今居る環境がイヤになった時に読みたい言葉
心が軽くなるヨガ哲学。
今回は、自分の今居る場所が環境がイヤになったり、周りの世界が灰色に見えたりした時に読んでほしい言葉をご紹介します。
自分の今居る環境がイヤになった時に読みたい言葉
“外界のすべてが、あなたの思考(想念)と心理的態度に基づいている。世界はすべて
あなた自身の投影物だ”“人は心なり。束縛あるいは解脱は汝自身の心中にあり”
著書:インテグラル・ヨーガ
発行所:株式会社めるくまーる
著者:スワミ・サッチダーナンダ
解釈に役立つショートストーリー
東京のとあるカフェで仕事をしていたら、見知らぬ人に尋ねられた。
“あなたが今いる世界は、素晴らしいですか?醜いですか?”
数分前、私は不快な思いをしていた。
新人店員さんが私の会計を間違えたのだが、それに対して、ベテラン店員さんが強く責めた。
事が収まった後もしつこく怒り続け、新人店員さんはすっかり意気消沈していた。
そんな出来事があって、とても気分が悪かった私は、
“私の今いる世界は醜いです”と答えた。
すると、隣の席からご婦人同士の会話が聞こえてきた。
“私、最近公園の清掃をするボランティアを始めたの。以前はボランティアなんて全然興味なかったけど
この歳になって、なにか世の中の役に立つことができたらなぁ・・・と思うようになったの。
本当に公園のお掃除をするだけなんだけど、やりがいがあってとても楽しいわ。”
その瞬間、私は“私のいる世界はそれほど醜くないかもしれない”と思い始める。
“むしろ、素晴らしいのかもしれない”と考える。
たった数分で、私の世界は醜いものから素晴らしいものに変わった。
しかし実際、世界は何も変わっていない。
最初から最後まで、私がいるのは東京のとあるカフェであったし、
新人店員さんもベテラン店員さんも隣の席のご婦人も最初からそこにいて、
私はずっと私のままである。
変わったのは私の心だけだ。
ベテラン店員さんの叱咤を目にしたことで、私の心が世界を醜いものにし
隣のご婦人の善行を耳にしたことで、私の心が世界を素晴らしいものに変えた。
心は変わるものだ。
様々なきっかけですぐに変わり、そして変わり続ける。
そして自分のいる世界が素晴らしいか、醜いか、決められるのは自分だけだ。