体質と体調別に厳選!美容と健康に効くアーユルヴェーダアロマオイル
アロマオイルは実に様々な種類があり、元となる植物によって期待できる美容・健康効能が違います。
せっかく使うなら、自分によってベストな一品を選びたいですよね。
そこで今回は、アーユルヴェーダの考え方に基づいて、生まれつきの体質とその時の体調に合わせてベストなアロマオイルを選ぶ方法をご紹介したいと思います。
心身がキレイになる“香りの美容法”をぜひお楽しみください!
アーユルヴェーダから分かる 美容と健康に効くアロマオイルの選び方
5000年の歴史がある伝統医学アーユルヴェーダでも、病気の治療方法の一つとしてアロマオイルが紹介されています。
●アロマが身体に及ぼす作用
アロマが古代から愛されている理由は、ただ良い香りだからというだけでなく、実際身体の神経細胞に働きかける力があるからです。
鼻から入ってきたアロマは、嗅細胞によって脳の中の視床下部に送られます。
また、視床下部だけでなく辺縁系の海馬にも送られると言われています。
アロマに蓄えられている植物のエネルギーは、この視床下部や海馬から全身へと広がり作用していくのです。
●生まれつきの体質でベストなアロマを選ぶ
アロマには、心身の不調をバランスする力があります。
必要な香りは自分の感覚で分かるのが一番なのですが、それが分からない場合は「生まれつきの体質」で選ぶ方法があります。
アーユルヴェーダには、その人の生まれつきの体質を3つ種類に分類する、ドーシャという考え方があります。
ドーシャは、増えやすいエネルギーの種類によって、ヴァータ・ピッタ・カパに分けられます。
<ヴァータタイプ>
ヴァータタイプは、透明感のあるお肌と華奢なスタイルが特長で、人懐っこい性格とアイデア力に溢れたいわゆるモテタイプなのですが、不調になると、お肌が乾燥したり不安感に襲われたりすることがあります。
<ピッタタイプ>
ピッタタイプは、ツヤのあるお肌とスタイルの良さが特長で、目標に向かって突き進むリーダータイプなのですが、不調になると、吹き出物ができやすかったりイライラしたりしてしまいます。
<カパタイプ>
カパタイプは、色白なもち肌とグラマラスな体型が特長で、マイペースなおっとりタイプなのですが、不調になると、体重が増加したり怠惰になったりしてしまいます。
これらの特長をバランスする作用のあるアロマを選ぶことで、それぞれのドーシャタイプが持つ魅力的な面を引き出し、不調な症状を調整することができます。
●その日の体調でベストなアロマを選ぶ
アーユルヴェーダドーシャは、生まれつきのタイプとは別に、その日、その時のコンディションによって変わる傾向があります。
例えば、忙しい日々が続いた時や環境が変わる旅行の時、また乾燥しやすい冬は、多くの人がヴァータ傾向になります。
また、コンペに参加した時や何か企画を仕切らなければならない時、また、暑い場所や夏の季節などは、ピッタが増えやすくなるでしょう
さらに、子供やペットと接する時や長時間(期間)に渡って同じ場所で留まっている時、また、春の季節などは、みんな多少なりともカパが増えてくるのです。
アロマオイルは、このように外から自分が受ける様々な「揺れ」をコントロールすることで、美容や健康のトラブルを少なくするサポートができます。
ここからは、生まれつきの体質や日々の様々なシーンに応じたベストアロマをご紹介していきます。
生まれつきの体質別 ベストアロマオイル
●ヴァータタイプ
軽性・動性といった性質のあるヴァータは、比較的安定した香りや温かさを感じられるアロマオイルがおすすめです。
●サンダルウッド
●ベチパー
●ピッタタイプ
熱性・鋭性といった性質のあるピッタは、鎮静効果のある香りやリラックスできるアロマオイルがおすすめです。
●ネロリ
●ジャスミン
●カパタイプ
重性・粘性といった性質のあるカパは、スッキリとした香りや脳が活性化するアロマオイルがおすすめです。
●レモングラス
●ジンジャー
今の体調で選ぶ ベストアロマオイル
一日の時間帯や居る場所、食べた物や外の気温など、あらゆる状況に合わせて、ドーシャバランスは常に揺らいでいます。
その揺れを調整し、コンディションを整える力もアロマオイルは持っています。
●ヴァータが増えている時
忙しい時間が続いている時や不安感がある時、頭痛などがある時は心を落ち着ける香りがおすすめです。
●シダーウッド
●ローズマリー
特にローズマリーは、もの忘れが多いなぁという時におすすめです。
●ピッタが増えている時
チームワークが上手くいかない時や人前で話をする時、お肌に赤みが出た時はクーリング作用のある香りがおすすめです。
●コリアンダー
●ペパーミント
爽やかな香りを静かに吸って全身に巡らせて、吐く息で身体の中に溜まった熱を吐き出しましょう。
●カパが増えている時
なんだか気分が乗らない時や昼間なのに眠気が出てきた時、手足が冷たくなった時は気分がスッキリするような香りがおすすめです。
●ジンジャー
●ジュニパーベリー
ジュニパーベリーは、水分のうっ滞を緩和する作用のある香りです。
まとめ
今回は、アロマが身体に及ぼす作用と、生まれつきの体質・その時の体調、それぞれにおけるベストアロメオイルをご紹介しました。
●アロマが持つ植物のエネルギーは、嗅細胞から脳の視床下部や海馬に送られて、そこから全身に広がっていきます。
●アロマオイルの選び方の一つに、アーユルヴェーダドーシャを調整するものを選ぶという方法があります。ドーシャは生まれつきの体質とその時の体質で変わることもあります。
●アーユルヴェーダドーシャである、ヴァータ・ピッタ・カパはそれぞれ傾向があり、アロマオイルはそれらを調整する共に、各ドーシャの美容・健康上の特長を活かす効果も期待できます。