アーユルヴェーダで勧められている“黙食”を楽しく実践する方法
アーユルヴェーダでは、黙食がススメられています。
黙食、私は最初、抵抗がありました。笑
“食事はやっぱり一人より誰かと一緒に、お話しながら楽しく摂りたい…”そう思っていたのですが、ちょっとやってみたら身体と心に良い効果が色々あり、定期的に取り入れたくなるようになりました。
最近心や体が忙しい方、緊張やプレッシャーで心がザワザワしている方、また、なんとなく体調が悪いという方や長く健康でいたいという方に、特におすすめです!
アーユルヴェーダの食事法の一つ、黙食とは?
黙食とは、静かに食事を摂ること、アーユルヴェーダで推奨されている食事法の一つです。
食事中、おしゃべりしたりTVやスマホなどをみたりせず、食べることに集中することを黙食といいます。
●黙食の目的
アーユルヴェーダでは、食事はその人の身体だけでなく心にも大きな影響を与えると考えます。
何を食べるか?どのように食べるかによって、その人のドーシャ(または5元素)バランスが変わるのですが、本来人は、自分が今必要とするエネルギーの質や量を分かっていて、それに自然と対応できるものです。
※ドーシャについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
「アーユルヴェーダに登場するドーシャとは?意味や活用法を徹底解説!」
しかしなんとなく食事を摂っていたり、おしゃべりに夢中になっていたりすると、その感覚が鈍って、必要のないエネルギーを取り込んでしまったり、必要なエネルギーを取り込まなかったりしてしまいます。
そういった状況が続くと、身体と心に働きにエラーが起こり不具合を引き起こします。
●黙食すると良い理由
黙食には、下記のような様々なメリットがあります。
・自分に必要な食事量を摂ることができる
(食べ過ぎたり、食べなさすぎたりしない)
・自分に必要な食材を摂ることができる
(食材の性質や温度、組み合わせなど)
・5感が研ぎ澄まされる
(食事は嗅覚・味覚・視覚・触覚・聴覚を使う行為)
・食後心と体がリラックスできる
(内観するので、食べる瞑想のようなもの)
アーユルヴェーダ流 黙食の実践方法
アーユルヴェーダで勧められている黙食は、暗い雰囲気の中でただ黙って食事をするというものではありません。
黙食の環境を楽しみながら、静かに食べるというもの、ここからは、具体的な実践方法をご紹介します。
①まず暖かく静かな空間を作整えます。
テーブルの上にある必要のないものは片付けましょう。
食卓の照明は明るくしすぎず、落ち着いた色味にしましょう。
温白色の電球がおすすめです。
②今日食べるものを、できる限り自分で料理します。
③料理を目の前に並べ、椅子に座ったら、目を閉じて、“(命を)いただきます”と手を合わせます。
④身体が食べたいと感じる食材を、少しづつゆっくり口に運びます。
⑤視覚、触覚、嗅覚、聴覚、そして味覚を使って、お料理を味わいます。
⑥身体が満たされたと感じたら、食事を終えます。
理想は、お腹の中で固形物が1/3、水分が1/3、空白が1/3になっている状態です。
ゲップが出るのは、食べすぎているサインです。
⑥食事を終えたら、しばらく静かに座って、身体の中に入った食べ物の行方を見守ります。
黙食を上手に取り入れるための4つのポイント
ここからは、黙食を楽しむとともに、心と身体により良く働かせるためのポイントをご紹介します。
●ポイント1:1人ご飯のタイミングを利用する
誰かと一緒に食べているときや家族がいる環境で実践するのは難しいものです。
黙食は一人ご飯のタイミングが狙い目、普段は家族と一緒でも、時々孤食の時間を取って黙食にチャレンジしてみましょう!
●ポイント2:素敵な空間で食べる
黙食で自分の身体と心の状態を感じ5感をクリアにするためには、食事を摂る空間がとても大切となります。食事の前にお掃除や整理整頓をしましょう。
自宅で行うのが難しい場合は、お気に入りのお店などで実践するのも良いでしょう。
●ポイント3:色々な種類の料理を並べる
5感を研ぎ澄ますためには、一品料理でなく、色々な味、色、匂い、食感、温度の料理を複数種類用意しましょう。
手の込んだ料理を作る必要はなく、シンプルな味付けで大丈夫、デリを活用するのも良いでしょう。
●ポイント4:盛り付けにもこだわってみる
視覚を満足させるという点でも、盛り付けは大切です。
きれいに盛り付けられている方が、食事を楽しめますし、なにより心が満たされますよね!
まとめ
ここまで、アーユルヴェーダの食事法の一つ黙食について解説してきました。
●黙食とは、おしゃべりなどをせず静かに食事を摂ること、アーユルヴェーダで推奨されている食事法の一つです。
●黙食することで、自分の身体と心が求めているものが分かるとともに、5感が研ぎ澄まされていきます。
●黙食の実践方法には7つのステップがあります。
●黙食を上手に取り入れるためには、ひとりごはんのタイミングで、空間を整え、様々な料理をきれいに盛り付けるといったことがポイントとなります。