アーユルヴェーダには、宝石を使って病気を治すという宝石療法というものがあります。
宝石の持つ固有の振動やエネルギーを使うのですが、この治療は訓練と経験を積んだ先生にしかできないものだと言われています。

しかし一般の人でも、それぞれの宝石が持つ力を知って、最適なものを選んで身につけていると、病気を治すことはできないまでも、良くないエネルギーを跳ね除けたり、良いエネルギーを享受したりすることは可能です。

アーユルヴェーダの宝石療法では「ナヴァラトナ」という9種類の宝石が使われます。
サンスクリット語でナヴァは9つ、ラトナは宝石という意味です。
ヴェーダ哲学では7つの星と月と太陽に対応した、9つのジュエリーが人生のお守りとして私達を導いてくれると考えられています。

・太陽：ルビー
・月：パール
・木星：イエローサファイア
・天王星ラーフ：ガーネット
・水星：エメラルド
・金星：ダイヤモンド
・地球ケートウ：キャッツアイ
・土星：ブルーサファイア
・火星：コーラル

インドでは、ナヴァラトナの9つの宝石を一緒に身につけることで、その人の気を高めると言われています。

しかし実際にはすべて一緒につける必要はなく、まずは自分に必要なものを選んでつけてみるのがオススメです。
9つの一緒につけるのは、自身の人生の目的や使命が明確になったときがよいそうです。

自分に一番合う宝石の選び方は、３つあります。
直感で選ぶ、誕生数で選ぶ、必要なエネルギーで選ぶという方法です。

“自分に必要なものは、自分自身が知っている”というのが、アーユルヴェーダの根本的な考え方です。
自分を信じて選んでみましょう。

方法としては、まず左手の手のひらに宝石を乗せて軽く目を閉じます。
何かビリビリとした感覚があったり、振動を感じたり、温かく感じたりした場合、それがあなたにとって今必要な宝石です。

誕生数とは、誕生日の日にちのことです。
例えば、1880年3月2日に生まれた人であれば、誕生数は2、1876年12月13日に生まれた人であれば、1+3で誕生数は4となります。

誕生数はその人の体質を表すとアーユルヴェーダでは考えますので、誕生数に応じた宝石はその人の身体のお守りとして作用してくれます。

1：ルビー
2：パール
3：イエローサファイア
4：ガーネット（ヘソナイト）
5：エメラルド
6：ダイヤモンド
7：キャッツアイ
8：ブルーサファイア
9：コーラル

宝石には、それぞれ固有のエネルギーがあります。
その時、自分が高めたいと思うエネルギーを持つ宝石を選ぶというのも一つの方法です。

1：ルビー：情熱、生命力、向上、輝き
2：パール：美容、健康、安産、愛、感受性、癒やし
3：イエローサファイア：豊かさ、知性、富、希望
4：ガーネット（ヘソナイト）：忍耐、魔除け、縁結び、勝利
5：エメラルド：行動力、叡智、洞察力、博愛
6：ダイヤモンド：自然との繋がり、調和、浄化、引き寄せ
7：キャッツアイ：流れを変える、乗り越える、意欲、自立、着実
8：ブルーサファイア：冷静、絆、勇気、美肌、邪気払い
9：コーラル：成長、聡明、お清め、可能性

宝石は持っているだけで、エネルギーを発してくれるものではありません。
その宝石の力を信じて、大事に身につけることが必要です。
ここからは、アクセサリーの種類の選び方や、身に付け方をご紹介していきます。

アクセサリーには、それぞれ作用があります。

●ブレスレット
自分を守って欲しい時には、左腕につけましょう。
自分を開放したい時には、右腕につけましょう。

●ネックレス
つけているだけで願い事を叶えてくれると言われています。

●イヤリング・ピアス・イヤーカフ
直感力を高めてくれると言われています。

宝石はできればお肌に直接触れるデザインのものがオススメです。

指輪は、どの指にはめるかによってその効能が変わってきます。
下記は、石の持つエネルギーを元にした指の選び方です。

＜左手＞
・親指：信念を貫きたい
・人差し指：積極的になりたい
・中指：誰か（みんな）と仲良くなりたい
・薬指：恋人やパートナーと愛を深めたい
・小指：新しいチャンスを呼び込みたい

＜右手＞
・親指：誰か（みんな）に愛されたい
・人差し指：クリエイティビティを高めたい
・中指：何かを始めたい、行動を起こしたい
・薬指：集中力を高めたい
・小指：先導者としての力を高めたい

下記は、アーユルヴェーダ5元素を元にした指の選び方です。

＜左手＞
女性性を高めたい

＜右手＞
男性性を高めたい

＜両手とも同じ＞
・親指：空の元素を補いたい
・人差し指：風の元素を補いたい
・中指：火の元素を補いたい
・薬指：水の元素を補いたい
・小指：地の元素を補いたい

※アーユルヴェーダ5元素については、こちらの記事で詳しく解説しています。

アーユルヴェーダでは、石には意識があって眠っている状態であると考えられています。
中でも宝石は、心身のアーマ（毒素）を吸い取るという作用もあるため、きちんとお手入れをしないとかえって良くないエネルギーを得てしまう可能性もあります。
大事にお手入れして、生き生きとした輝きを保ってあげましょう。

＜アーユルヴェーダ的お手入れ方法＞
１：１日土に埋める（地）
２：塩水で洗う（水）
３：太陽に当てる（火）
４：風通しのよい場所で保管する（風）
５：セージを炊いた空間に置く（空）
６：鈴やガンダルヴァヴェーダなどの音を聞かせる

現代の生活において上記を全部行うのは難しいので、２、３、４などを中心に出来る範囲でケアしてあげましょう。

なおお水で洗うについては、宝石の種類によって可否があると思いので、購入前に必ず確認しましょう。
太陽に当てるというのは、軽く太陽にかざすという方法で問題ないです。

きちんとお手入れすると、宝石の輝きが変わってくるのが分かると思いますので、ぜひ行ってみてください！

今回は、アーユルヴェーダの教えを元にした宝石の選び方や付け方についてご紹介しました。

●アーユルヴェーダでは、宝石は固有の振動を持っていて、良くないエネルギーを跳ね返したり、良いエネルギーを引き寄せたりする力があると考えられています。
●アーユルヴェーダの宝石療法では、ナヴァラトナという7つの宝石を用います。
●自分に合った宝石を選ぶ方法は3つあって、一つは直感で選ぶ方法、もう一つは誕生数で選ぶ方法、最後は、宝石のもつ固有のエネルギーを元に選ぶ方法です。
●宝石はどの様に身につけるかでもその作用が変わります。ブレスレット、ネックレス、イヤリング（ピアス・イヤーカフを含む）それぞれその時必要としているパワーによって付け方があります。
●宝石のパワーを最大限享受するには、きちんとお手入れをするということが大切です。