【春の食養生】1日1スプーンの“マヌカハニー”で美味しくカパ調整♪
春に起こる喉の痛みや咳など呼吸器系の不調を、アーユルヴェーダではカパの過剰によるものと考えるのですが、そんな時にオススメなのがマヌカハニーです!
マヌカハニーはなかなか高価なはちみつですが、カパのアンバランスだけでなく、腸内環境の改善や美肌など様々な効能が期待できますし、何より濃厚な甘味がクセになる美味しさなのでぜひ一度試してみてください!
今回は、アーユルヴェーダの教えに基づいた正しい食べ方も解説してみました♪
【知らない人だけ読んでください♪】マヌカハニーとは?
マヌカハニーとは、ニュージーランドの一部の地域に生息している「マヌカの木」の花から採れる蜜のことです。
抗菌・抗炎症作用をはじめ、健康に繋がる様々な栄養成分が含まれていることが証明されている他に、美味しくて美容にもよいということで数年前から人気を集めています。
●マヌカハニーと他のハニーとの違い
マヌカハニーといえばやっぱり「メチルグリオキサール」という成分が特徴的です。
メチルグリオキサールは、他のはちみつに含まれていないマヌカハニー特有の成分で、殺菌・消毒作用や病原菌・悪玉菌の抑制効果が体内に入っても失われません。
またマヌカハニーには、一般的なはちみつの成分である、ビタミンB1 、B2、B12、ビタミンC、ナイアシンなどのビタミン類、カルシウムやリンといったミネラル、アミノ酸、ポリフェノール、グルコン酸なども豊富に含まれています。
●マヌカハニーの美容・健康効能
マヌカハニーの最も大きな効能は、抗菌です。
虫歯菌・歯周病菌・ピロリ菌・大腸菌・インフルエンザウイルスの抑制にも効果があると、様々な調査で明らかになっています。新型コロナウイルスの抑制も期待されています。
また、抗がん作用もあるといわれています。
炎症を抑える働きもあるので、口内炎の時につけるとみや腫れを和らげます。
海外では、創傷治癒のガーゼやジェルなどの成分にも使われているそうです。
また、腸内の悪玉菌を抑制して腸内フローラを整えたり、細胞を再生したりと、美容にも良い効能があります。
●マヌカハニーの味
マヌカハニーは、一般的なアカシアやレンゲ花などのはちみつと比較すると味が濃いです。
苦味も少し感じられますが、比較的食べやすくコクのある甘味がクセになる人も多いです。
ただ、MGO、UMFの数値が上がるほど薬っぽさが出てくるそうなので、まずはグレードの低いものから試してみましょう。
私は、UFM16のものを食べましたが、とても美味しく感じ毎日食べたくなりました!
アーユルヴェーダ視点で解説!マヌカハニーが心身にもたらす効果効能
はちみつは、アーユルヴェーダでも摂るべき食品の一つとして上げられており、特にマヌカハニーは、春に増えやすいカパのエネルギーを調整するのに最適だと思います。
※カパの性質や過剰な時に起こる不調などについては、こちらで詳しく解説しています。
●アーユルヴェーダで語るはちみつの効能
アーユルヴェーダでは、はちみつは甘味でありながら身体を温める性質を持ち、カパを増やさない唯一の甘味食材と言われています。
ただ、加熱するとアーマ(毒素)が発生します。
このアーマとは、現代でいうAGEsのことです。
食べる時は、生のままか40度以下の紅茶やコーヒーに入れて頂きましょう。
もし温めて食べる場合には、ターメリック等のスパイスと一緒にするとAGEsの発生が抑えられます。
また、ギーとは食べ合わせが良くないので一緒に食べないようにしましょう。
●マヌカハニーは春に食べるのがオススメ!
アーユルヴェーダでは、春はカパのエネルギーが増えやすい季節だと考えられています。
カパが増えた時に起こるのが、喉の炎症、痛み、イガイガなど、呼吸器系のトラブルなのですが、マヌカハニーを定期的に摂取することで、強い抗菌・抗炎症作用が働き喉がケアされて楽になります。
ピンからキリまで幅広い…自分に合ったマヌカハニーの選び方
マヌカハニーは希少性が高いということもあり、他の蜂蜜と比べても高価です。
また、様々な指標によってグレード分けされており、それによって価格が変わります。
●マヌカハニーの指標の一つ「MGO」とは?
マヌカハニーの品質指標の一つであるMGOは、マヌカハニー1kgあたり、メチルグリオキサールがどれくらい含まれているのかを表しています。
最近は、MGSというメチルグリオキサールの量・純度・質を表したものもあるようですが、MGOをチェックしていれば十分かと思います。
●マヌカハニーの指標の一つ「UMF」とは?
マヌカハニーの品質指標の一つであるUMFは、メチルグリオキサールの配合量に加えて、レプトスペリン、ジヒドロキシアセトン、加熱指標を指すヒドロキシメチルフルフラールの配合量などを元に、グレードをつけたものです。
●どのグレードを選ぶべき?
マヌカハニーは、UMF、MGO、MGSの数値によって3,000円~40,000円と価格が大きく変わってきます。
嗜好品としてだけ楽しむのであれば、数字にこだわる必要はないのですが、健康に役立てたいと考えるのであれば、UMF18以上がオススメです。
UMF18であればインフルエンザ予防が期待でき、UMF20であればピロリ菌撃退が期待できます。
最近は、マヌカハニー入りのアメや飲料などの加工品もありますが、加熱することで成分が変わっている可能性が高いので、あまりオススメできません。
●新しいマヌカハニーも登場
最近は、オーストラリアのマヌカハニーも出てきました
また、同じオーストラリアには2年に1回だけ咲くジャラの木の花の蜜である“ジャラハニー”という希少なはちみつがあるそうです。
私もまだ食べたことはないのですが、抗菌作用が高く、キャラメルのような味わいがクセになるそうなので一度試してみたいです!
●まがい品に注意
マヌカハニーに人気が出始めた数年前、紛い品が販売されていたという事件がありました。
無農薬と謳っていたにも関わらず実際には農薬が検出されたり、マヌカハニー100%と謳っていた商品に、他のアカシアやレンゲなどといった別の花から採取されたはちみつがミックスされていたりしていたそうです。
そのようなことにならないように、マヌカハニーを選ぶ時には、品質保証のあるメーカーやブランドのものにするのがオススメです。
理由なく安価なものや、MGO、UMFといったグレードが明記されていないものは控えるのがよいと思います。
アーユルヴェーダ的マヌカハニーの正しい食べ方
医師監修の健康系情報サイトによると、マヌカハニーは1日15ml程が適量で、1日3回に分けて摂取するとりありますが、個人的には1日1回小さじ1杯ほどで十分かと思います。
喉の炎症を和らげたい場合には、すぐに飲み込まず、ゆっくり喉の奥へ運んでいく食べ方がオススメです。
よく言われていることですが、マヌカハニーにもボツリヌス菌が含まれていることがありますので、腸が未熟な1歳未満の乳幼児には与えないようしましょう。
●マヌカハニーを食べる時間
マヌカハニーは、食べる時間によってその効能が変わります。
朝食べると、身体が活性化して脳細胞を元気にしますし、夜食べると、寝ている間の脂肪燃焼や細胞再生をサポートしてくれます。
個人的には、朝白湯を1杯飲んだ後、朝食前の空腹の時になめながら食べるのがオススメです。
マヌカハニーがより美味しく感じられると共に、身体中に栄養素が行き渡る感じがします。
●マヌカハニーを食べる時の食器・スプーン
はちみつを食べる時には、木製のスプーンや食器を使うのがおすすめです。
ステンレスのスプーンだと、成分が変わってしまう可能性があるので注意しましょう。
木製がない場合には、プラスティック製のものを使いましょう。
●マヌカハニーを食べる期間
マヌカハニーは毎日食べてももちろん問題ないのですが、なにしろ高価なので食べ続けるのが難しいという方もいると思います。私は普段はアカシアや栗のはちみつを食べて、春だけマヌカハニーに切り替えるようにしています。
ただし体調改善のために摂る場合は、1週間や1ヶ月など一定期間続けて毎日食べるようにしましょう。